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気管支喘息

気管支喘息(喘息)とは

気管支喘息(喘息)とは気管支喘息は、気管支が過敏な状態にあり、何らかの刺激によって気道が狭窄を起こすことで喘息発作を起こしてしまう疾患です。一般的に喘息(ぜんそく)と呼ばれています。

気管支喘息(喘息)の症状

  • 何らかの刺激があると咳が出る
  • 咳が出始めると止まらない
  • 急に息が苦しくなってしまう
  • ヒューヒュー・ゼイゼイと息の音がする
    (喘鳴)
  • 季節が変わる頃になるといつも息切れや咳が増える
  • 呼吸困難になったり、発作的に咳がでたりして睡眠中でも目が覚める
  • 夜中から早朝に喘息発作が起こりやすい
  • 激しい運動をすると咳が止まらなくなる
  • ハウスダストやカビ臭、特定の食物などに触れたとき咳が止まらなくなる
  • 風邪にかかってしまうと治りが遅い

など

運動時に喘息発作が起きるなら
運動誘発性喘息かも

運動時に喘息発作が起きるなら運動誘発性喘息かも運動をすることで普段より酸素が必要になり、呼吸が増えることで冷たい空気が気道に入り込み気道が収縮しやすくなることを運動誘発性喘息といいます。
運動中に起こる即時型反応と運動が終わって数時間してから起こる遅延型反応があります。一般的には20~30分程度で回復するため、治療は特に必要ありません。
普段から、ウォーミングアップをしっかりしておく、喘息の発作止めのお薬を使ってから運動するなど適切な予防対策を講じておくことで発作を起こりにくくすることが可能です。

喘息と似た咳が続く病気

咳や痰が続く主な病気

百日咳

百日咳菌による感染症で発作性の痙咳(けいがい)が2週間程度続きます。成人に増えてきていますが、症状が軽いため気付かないこともあります。

マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマという特殊な細菌による感染症で、長引く咳と発熱が特徴です。喘息のある人がかかると重症化しやすく注意が必要です。

急性気管支炎

風邪やインフルエンザなどによる炎症が気管支にまで拡がった状態です。

副鼻腔気管支症候群(SBS)

原因不明で、副鼻腔炎の症状と気管支の湿った咳などの症状が続くことが特徴です。

アトピー性咳嗽

アレルギー性でのどに痒みを伴う乾いた咳が特徴的で、咳喘息に似ています。

胃食道逆流症(GERD)

胃の内容物が食道に逆流し続け炎症を起こします。胸やけや呑酸(すっぱいげっぷ)が特徴的で、空咳が続くこともあります。消化器系の治療を行います。

後鼻漏

のどの方に鼻水が落ちることで、気道に炎症が起こります。副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の悪化で起こります。

心因性咳嗽

ストレスによって自律神経が刺激され、咳中枢が刺激され咳が続きます。子どもに多い傾向があります。咳嗽(がいそう)は医療用語で咳のことです。

肺がん

肺にがんができた状態で、進行すると血痰がでたり胸や背中に痛みを感じたりします。

呼吸困難を伴う主な病気

肺水腫

肺に水が溜まっている状態で、肺機能が低下し咳などの症状があらわれます。心機能の問題によるものとそれ以外の原因によるものに分けられます。

COPD

慢性閉塞性肺疾患を略してCOPDと呼びます。喫煙習慣が主な原因で、咳、痰、息切れなどの症状があらわれます。

過喚気症候群

ストレスなどで過呼吸になり、血中二酸化炭素濃度が低下することで起こります。

喘息と合併しやすい病気

花粉症などアレルギー性鼻炎

季節性アレルギーの代表で、固有の花粉をアレルゲンとして起こる鼻炎です。喘息があると相乗して悪化します。

花粉症について

気管支喘息(喘息)の原因

気管支喘息(喘息)の原因喘息にはアレルギー性のものと非アレルギー性のものがあります。小児期はアレルギー性のことが多いですが、成人の場合はストレスや過労など非アレルギー性のことも多いです。気候の変化、寒暖差が影響することもあります。

気管支喘息(喘息)の診断

喘鳴(ぜんめい)など気管支喘息が疑われる場合、似たような症状を呈するCOPD、肺がんや結核など肺の器質的疾患などと鑑別する必要があります。つまり気管支喘息と診断するためには、胸部レントゲン検査やMRI、CT検査、アレルギー検査などによって他の疾患に罹患していないか確認しながら診断します。

気管支喘息(喘息)の治療

まずは、喘息の原因をつきとめ、アレルギーが原因の場合は、アレルゲンを避けて生活習慣の改善や生活環境の整備を行います。喘息発作を起こしやすくするハウスダストなどを避け、部屋の掃除、換気などが大切になります。また、外出の際には、原因物質排除のためのマスクやゴーグルなどを着用しましょう。
こうした工夫を行った上で、薬物療法を行います。喘息の発作を起こりにくくするお薬や、喘息発作が起こった場合に発作を抑える働きのある即効的なお薬を患者様に合わせて処方します。

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